RubyでのHTTPリクエストの実行

Rubyは、シンプルで読みやすい文法を持つプログラミング言語であり、ウェブ開発において非常に人気があります。特に、HTTPリクエストを行うためのライブラリが豊富に用意されているため、APIとの通信やデータの取得が容易です。本記事では、RubyでHTTPリクエストを行う方法について詳しく解説します。

HTTPリクエストとは？

HTTPリクエストは、クライアント（通常はウェブブラウザやアプリケーション）がサーバーにデータを要求するためのメッセージです。リクエストには、主に以下のメソッドが使用されます：

GET: サーバーからデータを取得するために使用されます。
POST: サーバーにデータを送信するために使用されます。
PUT: サーバー上のリソースを更新するために使用されます。
DELETE: サーバー上のリソースを削除するために使用されます。

RubyでHTTPリクエストを行うためのライブラリ

Rubyには、HTTPリクエストを簡単に行うためのいくつかのライブラリがあります。ここでは、特に人気のある2つのライブラリを紹介します。

1. Net::HTTP

Rubyの標準ライブラリであるNet::HTTPは、HTTPリクエストを行うための基本的な機能を提供します。特別なインストールは不要で、すぐに使用できます。

require 'net/http'
require 'uri'

uri = URI.parse("http://example.com")
response = Net::HTTP.get_response(uri)

puts response.body

2. HTTParty

HTTPartyは、より高レベルなインターフェースを提供する人気のあるGemです。インストールは簡単で、使いやすさが特徴です。

gem install httparty

HTTPartyを使用した基本的なGETリクエストの例は以下の通りです。

require 'httparty'

response = HTTParty.get("http://example.com")
puts response.body

GETリクエストの実行

GETリクエストは、サーバーからデータを取得するために使用されます。以下に、Net::HTTPとHTTPartyを使用したGETリクエストの例を示します。

Net::HTTPを使用したGETリクエスト

require 'net/http'
require 'uri'

uri = URI.parse("http://jsonplaceholder.typicode.com/posts")
response = Net::HTTP.get_response(uri)

if response.is_a?(Net::HTTPSuccess)
  puts response.body
else
  puts "Error: #{response.code} #{response.message}"
end

HTTPartyを使用したGETリクエスト

require 'httparty'

response = HTTParty.get("http://jsonplaceholder.typicode.com/posts")

if response.success?
  puts response.body
else
  puts "Error: #{response.code}"
end

POSTリクエストの実行

POSTリクエストは、サーバーにデータを送信するために使用されます。以下に、Net::HTTPとHTTPartyを使用したPOSTリクエストの例を示します。

Net::HTTPを使用したPOSTリクエスト

require 'net/http'
require 'uri'
require 'json'

uri = URI.parse("http://jsonplaceholder.typicode.com/posts")
http = Net::HTTP.new(uri.host, uri.port)
http.use_ssl = true if uri.scheme == "https"

request = Net::HTTP::Post.new(uri.path, {'Content-Type' => 'application/json'})
request.body = {title: 'foo', body: 'bar', userId: 1}.to_json

response = http.request(request)

puts response.body

HTTPartyを使用したPOSTリクエスト

require 'httparty'

response = HTTParty.post("http://jsonplaceholder.typicode.com/posts", 
  body: {title: 'foo', body: 'bar', userId: 1}.to_json,
  headers: {'Content-Type' => 'application/json'})

puts response.body

PUTリクエストの実行

PUTリクエストは、サーバー上のリソースを更新するために使用されます。以下に、Net::HTTPとHTTPartyを使用したPUTリクエストの例を示します。

Net::HTTPを使用したPUTリクエスト

require 'net/http'
require 'uri'
require 'json'

uri = URI.parse("http://jsonplaceholder.typicode.com/posts/1")
http = Net::HTTP.new(uri.host, uri.port)
http.use_ssl = true if uri.scheme == "https"

request = Net::HTTP::Put.new(uri.path, {'Content-Type' => 'application/json'})
request.body = {id: 1, title: 'foo', body: 'bar', userId: 1}.to_json

response = http.request(request)

puts response.body

HTTPartyを使用したPUTリクエスト

require 'httparty'

response = HTTParty.put("http://jsonplaceholder.typicode.com/posts/1", 
  body: {id: 1, title: 'foo', body: 'bar', userId: 1}.to_json,
  headers: {'Content-Type' => 'application/json'})

puts response.body

DELETEリクエストの実行

DELETEリクエストは、サーバー上のリソースを削除するために使用されます。以下に、Net::HTTPとHTTPartyを使用したDELETEリクエストの例を示します。

Net::HTTPを使用したDELETEリクエスト

require 'net/http'
require 'uri'

uri = URI.parse("http://jsonplaceholder.typicode.com/posts/1")
http = Net::HTTP.new(uri.host, uri.port)
http.use_ssl = true if uri.scheme == "https"

request = Net::HTTP::Delete.new(uri.path)
response = http.request(request)

puts response.body

HTTPartyを使用したDELETEリクエスト

require 'httparty'

response = HTTParty.delete("http://jsonplaceholder.typicode.com/posts/1")

puts response.body

エラーハンドリング

HTTPリクエストを行う際には、エラーハンドリングが重要です。リクエストが失敗した場合、適切なエラーメッセージを表示することで、問題の特定が容易になります。以下は、エラーハンドリングの基本的な例です。

begin
  response = HTTParty.get("http://example.com")
  response.success? ? puts(response.body) : puts("Error: #{response.code}")
rescue StandardError => e
  puts "An error occurred: #{e.message}"
end

まとめ

RubyでHTTPリクエストを行う方法について、基本的な使い方を紹介しました。Net::HTTPとHTTPartyの2つのライブラリを使用することで、GET、POST、PUT、DELETEリクエストを簡単に実行できます。これらの知識を活用して、APIとの通信やデータの取得を行ってみてください。Rubyのシンプルさを活かして、楽しいプログラミングライフを送りましょう！