Ruby on Railsは、ウェブアプリケーションを迅速に開発するための強力なフレームワークです。最近では、フロントエンドのビルドツールとしてEsbuild、スタイリングのためのTailwindCSSが人気を集めています。この記事では、RailsプロジェクトにEsbuildとTailwindCSSを組み込む方法を詳しく解説します。
まず、Railsプロジェクトを作成するために必要なツールをインストールします。以下の手順に従ってください。
# RubyとRailsがインストールされていることを確認します。 ruby -v rails -v # 新しいRailsプロジェクトを作成します。 rails new myapp --skip-javascript cd myapp
ここで、`--skip-javascript`オプションを使用して、デフォルトのJavaScriptセットアップをスキップします。これにより、Esbuildを使用して独自のJavaScriptビルドプロセスを設定できます。
次に、Esbuildをプロジェクトに追加します。以下の手順で進めてください。
# Esbuildをインストールします。 yarn add esbuild --dev
次に、プロジェクトのルートディレクトリに`esbuild.config.js`というファイルを作成します。このファイルには、Esbuildの設定を記述します。
touch esbuild.config.js
以下の内容を`esbuild.config.js`に追加します。
const esbuild = require('esbuild'); esbuild.build({ entryPoints: ['./app/javascript/application.js'], bundle: true, outdir: './app/assets/builds', sourcemap: true, watch: process.argv.includes('--watch'), }).catch(() => process.exit(1));
この設定では、`application.js`をエントリーポイントとして指定し、バンドルされたファイルを`app/assets/builds`ディレクトリに出力します。
次に、`app/javascript`ディレクトリに`application.js`ファイルを作成します。このファイルは、アプリケーションのJavaScriptコードを含むメインファイルです。
mkdir -p app/javascript touch app/javascript/application.js
`application.js`に以下のコードを追加します。
// ここにJavaScriptコードを追加します。 console.log("Hello, Rails with Esbuild!");
次に、TailwindCSSをプロジェクトに追加します。以下の手順で進めてください。
# TailwindCSSとその依存関係をインストールします。 yarn add tailwindcss postcss autoprefixer --dev # TailwindCSSの設定ファイルを生成します。 npx tailwindcss init -p
これにより、`tailwind.config.js`と`postcss.config.js`という2つの設定ファイルが生成されます。
次に、`tailwind.config.js`を開いて、コンテンツの設定を追加します。
module.exports = { content: [ './app/**/*.html.erb', './app/helpers/**/*.rb', './app/javascript/**/*.js', ], theme: { extend: {}, }, plugins: [], }
この設定により、TailwindCSSは指定したファイルをスキャンして、使用されているクラスを生成します。
次に、TailwindCSSを使用するためのCSSファイルを作成します。`app/assets/stylesheets`ディレクトリに`application.tailwind.css`というファイルを作成します。
mkdir -p app/assets/stylesheets touch app/assets/stylesheets/application.tailwind.css
`application.tailwind.css`に以下の内容を追加します。
@tailwind base; @tailwind components; @tailwind utilities;
次に、EsbuildとTailwindCSSを組み合わせてビルドプロセスを設定します。`package.json`ファイルを開いて、以下のスクリプトを追加します。
"scripts": { "build": "node esbuild.config.js", "build:watch": "node esbuild.config.js --watch" }
これにより、`yarn build`コマンドでビルドを実行できるようになります。
すべての設定が完了したら、アプリケーションを起動してみましょう。以下のコマンドを実行します。
# ビルドを実行します。 yarn build # Railsサーバーを起動します。 rails server
ブラウザで`http://localhost:3000`にアクセスすると、Railsアプリケーションが表示されるはずです。
最後に、TailwindCSSを使用してスタイリングを追加してみましょう。`app/views/layouts/application.html.erb`ファイルを開き、以下のように変更します。
Myapp <%= csrf_meta_tags %> <%= csp_meta_tag %> <%= stylesheet_link_tag 'application', 'data-turbo-track': 'reload' %> <%= javascript_include_tag 'application', 'data-turbo-track': 'reload' %>Hello, Rails with TailwindCSS!
これで、TailwindCSSを使用したスタイリングが適用されます。再度ブラウザでアプリケーションを確認してみてください。
この記事では、RailsプロジェクトにEsbuildとTailwindCSSを組み込む方法を解説しました。これにより、効率的なフロントエンド開発が可能になります。ぜひ、あなたのプロジェクトに取り入れてみてください!
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